※ いろいろ放置状態の頁... そのうち書き直したい...


 Who... 

 なんだか2000年は妙に大塚英志関係の本が出た年だった。 「多重人格探偵サイコ」がヒットしたからなんだろうけれど。

 とくに熱心にファン、ってほどではないのだけれど、 自分の人生に影響を与えたモノ書きなので、 結構気になるかもしれない。 最初はマンガ家が口にする編集者で、気がつくと おたく関係の面白い評論を書く人で、 最近では、マンガ原作者&小説家として表看板になっている。

  • マンガ原作者としては田島昭宇と組んだ 『魍魎戦記 摩陀羅』『多重人格探偵サイコ』が有名なヒット作だろう。
  • 小説家としては、『多重人格探偵サイコ』のノベライズでブレイク。
  • 編集者としては初期(80年代)は 白夜の『漫画ブリッコ』や 徳間の『リュウ』『プチアップルパイ』『少年キャプテン』などに関わり、 後、角川系に移ったらしい。結構有能な人のようだ。
  • 評論家としては『戦後まんがの表現空間』 『物語消費論』『少女民俗学』『彼女たちの連合赤軍』などの本があり、 近作では『物語の体操 みるみる小説が書ける6つのレッスン』などがある。

て、とこか。

大塚英志については以下のページが参考になる。

作家の仕事術 大塚英志 KADOKAWA MISTERY EXPRESS内の インタビューページ。
近況 (KADOKAWA MISTERY EXPRESS内) 上記インタビューのある雑誌の頁。
bk1   『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』   『キャラクター小説の作り方』   『アトムの命題』   『私たちが書く憲法前文』   自分のことばで喋っているのがいい   『僕は天使の羽根を踏まない』   篠野麻巳美インタヴュー   『新現実 vol1』   著作一覧  
amazon   『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』』   『アトムの命題』   『キャラクター小説の作り方』   著作一覧
web KADOKAWA 「経営感覚」ということ   著作一覧
おたく社会時評 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 1997年頃にWEBで発行されてたおたくWeeklyの連載。 大塚英志が実際にどのようなモノを書いているか知れる。喧嘩分かれで終わっているし:-)
文学フリマ 2002.11.3に行われた文学フリマの頁。 大塚の「不良債権としての『文学』」が掲載されていたりする。
大塚英志 -著作リスト(基本データ)- 大塚英志作品(マンガ原作、小説、論集など)の一覧などの情報がある。 [雑誌の住人]内の頁で、他に 2002-7-8 前後の日記に 大塚英志トークライブ「決戦・天の川」 in BOX東中野 に関するレポート等もある (三木やルーシーの正体についての記述あり)。
大塚英志関連リンク集 題の通りのリンク集。『からっぽのページ』内。



あと、適当に雑多なメモとして

  • 1958年東京生まれ。筑波大卒。日本民俗学を専攻。
  • 「ブリッコ」編集長として"おたく"発祥に関わってたりしている。
    劇画でないエロマンガ誌を普及させたという見方もあるらしい。
  • 評論本は、まんが編集者/原作者として作り手としての面や 無節操なおたく商売の開拓者の面もあるが、 柳田/民俗学、サブカル、吉本隆明、少女、天皇、(あと、連合赤軍とかプロレス)などのネタも多い。
  • 宮崎勤裁判で宮崎勤の弁護に協力したりしてる。 その経験はちゃっかり何度も作品に反映されている。
  • 現状はわからないけど古い本の記述からすると(籍をどうしたか別にして)白倉由美とは夫婦らしい。
  • 書くと速いようだが、原稿は遅いらしい? 出すと宣言して出なかった本はママある (けど、何分の一かは出てるし、で、予定を立ていくつか出来ればOKというスタイルなのかも)。
  • 口は悪いようだ。版元ともよく喧嘩して本を絶版にしてるらしい(ファン泣かせ)。 年を取るにつれだんだん頑固爺化しているのかも。


(身も蓋もない言いぐさや、確信犯的にばっさり言いきっちゃったり暴露的な手段を 取られるので、結構好き嫌いが分かれそう)

2001-01-20
2002-07-13 リンク修正
2003-09-21 リンク修正




 己にとって 


 大塚英志の名前を覚えたのは、昔好きだったマンガ家、 かがみ♪あきらの登場人物としてだった。 いづぶちゆたか等の彼の友人関係をモデルにしたキャラが 結構でてて それを探すのが楽しみの一つだったの だけど、その中に編集者の大塚英志もいたのだった。 意識すると大塚英志の名は他の何人かの作家も言及 してたりもした(飯田耕一郎「邪学者姫野命」(白夜版)の後書きとか... )。

 でも、かがみ♪あきら が亡く なってからはあまり気にしていなかったのだけど、 浪人してるとき たまたま見た新聞(朝日S63/9/13)の “ らいたあ登場 大塚英志さん『システムと儀式』”、という記事が目についた。 名前はうろ覚えだったけれど(大塚某としか^^;)書いてる内容はそれっぽい (コミックスとかを引っ張り出して名前を確認したように思う)。

 購入し読んでみて、めいっぱい気にいってしまう。 自分が当時気になってたマンガ作品に対する感想文でない書評や評論があったり、 おたく関係のもやもやと思っていたことが文章としてあったり。 自分のような連中がある程度いることを前提に商売する人間がいるんだ、 という安堵感もあったように思う。 その他もろもろで、趣味に落ちた人生も悪くないな、っと思ってしまったのだった (^^;)
その後は何冊か出てる評論本も何冊か買う程度の怠け者なファンになってしまったようだ (他の人のサブカルやら文学やらには結局興味いかんかったし)。

 ただし、大塚英志原作のマンガについては、 企画的なところに興味はいくけど(飯田耕一郎と組んだ宗教コミックとか...)、 いまいち好みからずれていて、名前があるとかえって手が出なかった (田島昭宇のマンガはいいけど他は...)。
ここ数年『サイコ』『北神忌憚』と続いて小説も面白かったので、 (去年の復刊ラッシュもあって)他も手に取るようになったってのが正直なところ (でも、やっぱり、いまいちな奴はいまいちだなあ...)。

2001-01-20



 感想とかメモとか 

入門書/評論『物語の体操 みるみる小説が書ける6つのレッスン』
入門書/評論『キャラクター小説の作り方』
評論『戦後民主主義のリハビリテーション』
評論(ササキバラ・ゴウと共著)『教養としての〈まんが・アニメ〉』
吉本隆明との対談『だいたいで、いいじゃない。』
富野由悠季との対談(他二人と共に)『戦争と平和』
アジビラ『サブカルチャー反戦論』
雑誌『新現実 vol.1』
小説『木島日記』
小説『リヴァイアサン』
小説『冬の教室』
小説『雨宮一彦の帰還』
シナリオ『多重人格探偵サイコ REAL』
伊藤真美 画『JAPAN 』(1) (2) (3)
堤芳貞 画『東京ミカエル(上/下)』
衣谷遊 画『リヴァイアサン(3)』(5)
大野安之 画『超鉄大帝テスラ(上)(下)』
大橋薫 画『口裂け少女さっちゃん(2)』
山崎峰水 画『黒鷺死体宅配便(1,2)』
ドラマ『多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還』(1) (2~3)
2003-09-21 最近の戯言へのリンクを追加


 リンク 

 先に上げたもの意外で、なんとなく気に入ってたり後でみようかと思っている頁へのリンクです。

多重人格探偵サイコ-非公式- 題の通りのファンサイト。いろいろ情報やら論やらサルベージやら。
惑星開発委員会 『戦争と平和』の書評辞典大塚英志白倉由美サイコ版権引き上げ騒動 などなど大塚英志がらみの話題が結構あり、楽しめる。
大塚英志[非公式]ファンサイト 大塚英志関係の資料やら。
第弐齋藤 どうよ? 最近 に、 多重人格探偵サイコ REAL多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還 の書評がある ("フェア"さについて、とか)。
TINAMIX 「多重人格探偵サイコ オウム真理教的、宮崎的」 という評論あり(ゲーム性や内面へのこだわりを指摘しながら展開)。
hirokiazuma.com 東浩紀氏の頁。 『物語の体操』の書評等あり。 あと、近況 2002.9.28とか 2003.3.17とか^^;
wad's 読書メモ「だいたいでいいじゃない。」「戦後民主主義のリハビリテーション」 の書評がある。
週感ジョジョンプ 『MPD-PSYCHO/FAKE Movie Remix Edition』上映イベント「決戦・天の川」レポート/FAKE という詳細なレポート頁がある。
書評PUNCH! 『戦後民主主義のリハビリテーション』についての言及や パブリックとプライベートの間になにがある--『中央公論』4月号の大塚英志論文をめぐって等の頁がある
TYO & SKY 大塚英志の主張という頁あり。
e nond@kure 不定期日記でいくらか言及されている。 「システムと儀式」のこととか、 紹介的なこととか 大塚と上野の連合赤軍とかなど。
「見下げ果てた日々の企て」 「物語の体操」の書評がある。
花月堂 エッセイ・その他に 「物語の体操」の評がある。
ソラトブキカイ 陸這記の9月に、批判された方の反論やら。
大蟻食の生活と意見 日記 2003-06 に悪口:-)
総合書評サイト"ken" 各作家に関する書評などの頁へのリンク集で、 大塚英志に関する頁がある。
2chスレッド キャラクター小説家としての大塚英志総合スレッド2 「ライトノベル物書きとしての」大塚英志を語ろう 【団塊】大塚英志【消費社会】
2003-09-21 リンク修正