- 『私が彼を殺した』
-
嫌な性格の流行作家が、結婚式当日に毒殺される。
容疑者は、マネージャ、新妻の兄、担当編集者。
各々自分が殺したと思っているが、手を下したのは一人。誰か?
最後に犯人の名は読者には告げられないので
作中にちりばめられたヒントを元に自分で
推理する必要があり、これが楽しくもありのムズムズするものでありーの。
(結局、気合なく、人に薦めて読ませて答えを聞いてしまった)
多少(推理できた人には)つっこみどころも有る模様だけれど、
行われた殺人計画のうち、実際に死因となったのはどれか、を、
容疑者たちの行動だけでなく、
何を理由に加賀刑事が犯人を探り当てたかが重要になる、
ゲーム性の強い作品とも。
加賀刑事がかっこいい:-)
2000-05-19
- 『どちらかが彼女を殺した』
-
実家に帰ると電話した翌日に自殺したかのように妹が殺される。
妹の仇を打つべく警察官の兄は、警察を欺きつつ、妹の元彼氏と
元親友の二人の容疑者に迫る。どちらかが殺した、と。
「私が彼を殺した」と同じ方式、というか、こちらのほうが先に
発表されたもの。
お話的に、こちらのほうが面白い。「私が〜」の容疑者たちよりも
主人公に感情移入しやすいせいもあるし、加賀刑事との掛け合い/推理合戦もよい。
でもってラストシーンが割といい感じで、
"犯人当て"は花を添えた感じになっているからかな。
なお、文庫版には解説者による袋とじ解説(推理)がついている。
2000-05-19
- 『眠りの森』
-
バレエ団に忍びこんだ男が殺される。男を殺した女性は正当防衛となるが、
調査途中、そのバレエ団でさらに別の殺人事件が起こり……
加賀刑事の恋愛憚でもあり、先に読んだ作品よりも若いじぶんの話。
実際、性格も先に読んだ話では終始落ち着いた感じがあったけれど、
ここではもう少し若く感情的。
父親とのやり取りははづかしいけれど、よいなあ、と思えてしまう。
あと、加賀刑事の過去に関する言及がある。どうも他の作品の後日憚の
模様。もし読むならば先に「卒業」のほうを読んでおくほうがよいだろう。
2000-05-19
- 『天使の耳』
-
交通事故を題材にした(連作)短編集。
表題作「天使の耳」は、交差点で衝突事故にあった盲目の少女が
脅威的な聴力を駆使して
運転手であった死んだ兄の汚名を晴らそうとする……
「分離帯」は路駐の車のために事故を起こし亡くなった夫の
汚名を晴らすべく妻は調査する……
「危険な若葉」は、急ぐため狭い抜け道に入った男の車の
前にゆっくり走る若葉マークの車がいた。つい男は挑発。
結果、前方の車が曲がり切れず事故を起こしてしまい……
「通りゃんせ」は、正月路中の車に傷をつけられた男のところに
傷をつけた本人から弁償すると連絡があって……
「捨てないで」は、不倫がバレた夫が愛人と共謀して妻を殺そうと
計画し……
「鏡の中で」は、有名なマラソン選手で現在はコーチ職の男が
衝突事故を起こす。相手はバイク、しかもノーヘルのため
死亡する……
2000-05-28
- 『放課後』
-
東野圭吾のデビュー作。
主人公はアーチェリー部顧問の女子高教師。
三度殺されかけ警戒しているおり
密室となった更衣室で嫌われ者の教師が毒殺される……
前半主人公像がまとまらなくって歯切れが悪いかな。
2000-05-28
- 『卒業』
-
大学卒業を控えた仲間内七人の内の一人が密室で死ぬ。
彼女の死因を巡り憶測されるうち、恩師を祝うお茶の席で
毒殺が起こる……
加賀恭一郎登場の作。
プロポーズで始まるのに面食らう。
後の作品から読んでた人間には、かえって意表だ。
2000-05-28
- 『宿命』
-
幼少のころ遊んだレンガ作りの病院、そこの患者の女性。
主人公は医師を目指すも事情により叶わず恋人も捨て警察官となる。
殺人事件が起きたおり十年ぶりに人妻となった恋人に再会、
さらにその夫が医師となったかってライバルの男だったことを知る
……
推理小説だけれど、どちらかというと「変身」「分身」系のテーマの作品。
[ネタバレ感想]
“今回一番気に入っている意外性は、ラストの一行にあります”ってことだけれど、
う〜む。読解力の貧しい己にゃこのラスト一行の何が意外なのかワカリマセンでした。
主人公はお山の大将だったといえ一人っ子だったし、兄弟の上下にあまり意味
を見出さない気もする。
おいしいとこすべて弟に持っていかれて全敗に追い討ちをかけられ、
いいとこ無しのような。
兄ならば暖かく弟を見守れるって、か?
う〜根本的に読み違えてそうやなあ。
2000-05-28
- 『名探偵の掟』
-
名探偵と定義された天下一大五郎が推理小説のさまざまなお約束的事件に挑む
(いわゆるパロディ)短編集。好きな人は好きって代物だろう。
面白いんだけれど、
個人的にはジャンルに対する思い入れがないせいか、
お気に入りにはならないなあ。
2000-05-28
- 『同級生』
-
同級生の野球部マネージャの女生徒が交通事故死。
妊娠していた。野球部主将の主人公は相手は自分だと
公言。事故について調べると生徒指導の女性教師が
事故現場で目撃されていたのがわかる。がその教師が
殺されて……ちょっと微妙に後味悪い
ハッピーエンドかな(そこがいいとも)。
2000-05-28
- 『悪意』
-
人気作家が殺された。発見者は童話作家に転職していた
加賀刑事がかって勤めていた中学校での先輩教師。
加賀刑事の過去が語られ、また加賀刑事自身が語り部になる
部分もあって、加賀ファン必読か:-)
"著者のことば"で「殺人動機とは何なのだろうか。
そのことを考えながら書いた。」とあり、"動機を
推理する"のが主眼になっている(動機自体は弱いかも)。
2000-05-19
- 『変身』
-
主人公はそばかすの彼女を愛する
絵が趣味のおとなしい青年だった。
幼女をかばって銃で撃たれ
脳の一部を破損するも、世界初の
脳移植により一命をとりとめる。
が、徐徐に自らの好みや性格か
変わっていく、強暴になっていくのを
自覚する……SF作品。
[ネタバレ感想]
変わってもマジメな主人公だわ。
悪徳なんかこわくないのにね。
もう少しゆっくりの
変化で愛に時間をかけられれば幸せはあったろうに。
「秘密」のオビで「アルジャーノンに花束を」を
引き合いに出したものがあったけれど、これは
モロに東野圭吾版アルジャーノン。
あと二卵性双生児の京極亮子とのシーンが
印象に残る。ちょっと、流れよ我が涙。
2000-05-28
- 『分身』
-
北海道に住む鞠子は東京の大学へ行くことを
許されなかった。母親は数年前一家心中未遂で
亡くなり鞠子は父を置いて親戚の家に下宿して
いる。母の死因を調べに東京へ出た彼女は
自分にウリ二つの女性がテレビに出ていたと
話を聞く。
東京に住む双葉はバンドを
しておりテレビ出演を母親にきつく禁止され
ていた。がチャンスが訪れテレビ出演を
する。だがその直後母親はひき逃げされ
死亡する……
これもSF。
[ネタバレ感想]
クローンである、鞠子/双葉のオリジナルが
生きていたのも驚きだったけれど、その
オリジナルの、クローン達を毛嫌いする感情も
うまい。オリジナル探しの過程で出会う人達が
"いいひと"たちだけに。
もちろん似ているから嫌う、というのは
あるだろうけれど(『宿命』がそうだったし)、
本人の意思では
ないとはいえ母親を死に追いやってしまった
二人を受け入れてくれる、包容力のある"母親"を
と期待して読んでしまっていただけに。
ラストで鞠子の父親は父であることを
放棄する。以外と本人はそれほど意識せず
書いたのかもしれない。けれど鞠子は
気付いてしまう。
孤独になった鞠子を迎えにくる双葉との
出会いで終わってホッとする
(事件としては終わらないので多少不満あるけれど)。
2000-05-28
- 『白夜行』
-
あとできちっと書こうと思っていたけれど日がたちすぎて
色々わすれてる……やっぱすぐかかないと駄目ですね^^;
とりあえず、覚えていることをメモ。
面白い作品は、時間を忘れてどんどん詠み進んじゃうもんなんだけれど、
この作品はさらに、特に前半に関しては、ちょっと読んでは
ため息、ちょっとよんではため息、と心にズンと来た作品。
ラストの具合や記述の手法ゆえ
多少人に勧めやすくはない作品だけれども、
東野作品では一番のお気に入りかも(というか、
今まで読んだ話のなかでかなりのお気に入り)。
感想はネタバレにつき
<ネタバレ感想文>へ。
2000-09-26
- 『嘘をもうひとつだけ』
-
加賀刑事が解決する、連作短編集。
「嘘をもうひとつだけ」はバレリーナの話。加賀刑事が“バレエには少々関心あるんです”というのが印象的。
「冷たい灼熱」は自宅で妻を殺され子供は行方不明になる男の話。
「第二の希望」は娘を体操のオリンピック選手に育てようとする母と娘の母子家庭で、男が殺されている話。
「狂った計算」は浮気をした妻とその愛人が、夫を殺そうとする話。
「友の助言」は加賀刑事の友人が交通事故を起こす。何物かに睡眠薬を飲まされて……という話。
加賀刑事が独身であることが明記されているのはちょっと悲しかった。
2000-05-19
- 『秘密』
-
バスの事故で妻は死亡、娘は重態となるも幸い生き残るが、
実はその小学生の娘の心は妻の心が移っていた……その後を
生き続ける夫婦の話。
感想はネタバレにつき
<ネタバレ感想>へ。
(2001-01-20 ネタバレ感想に追記)
2000-05-19
- 『十字屋敷のピエロ』
-
竹宮家の屋敷は十字の形をしていて十字屋敷と呼ばれる。
佳織の目の前で母竹宮頼子は投身自殺する。その四十九日の
日、今度は父親とその愛人が地下室で死んでいるのが発見
される……ピエロの目の前で起きたことをピエロがモノローグ
で読者に語ってくれる、ちょっと変則な作品。
シリーズ化しそうな設定だけれど、していないみたい。
2000-05-28
- 『探偵倶楽部』
-
政財界の金持ちのみをクライアントとする秘密厳守で
信用の厚い調査機間"探偵倶楽部"の出てくる
短編集。
探偵役は名前も出なければ個人としての描写もなくあくまで
黒子的な存在で物語を閉めるのだけど……
ちといまいちだったかも。
2000-05-28
- 『浪花少年探偵団』
- しのぶ先生を主人公にした連作短編集(5作)。
大阪の布施とか今里とかその辺が舞台。
「白夜行」もそうだったけど。
土地鑑があるとはいえないけれど距離感ぐらいはあるのですごく親近感がある。
しのぶ先生ええなあ、てのもあるが、
ガキ共もこにくたらしくてかわいい。
でもって、最後の話、新藤刑事いけてなさすぎ。
こういう駄目男書くの、うまい、というか、好きなのかな。
2000-05-21
- 『パラレルワールド・ラブストーリー』
-
1年間すれ違う電車の中で名も知らず見つめあった二人が
恋人=親友を介して再会、主人公は親友の彼女に恋慕する
ようになる。
先端の研究者として主人公たちが扱うのは人の記憶。
そしていつしか主人公の記憶する事実は……。
よくも悪くも東野圭吾らしいSF作品。
恋に狂った男の駄目っぷりを書くのが好きなんだろうか。
[ネタバレ感想]
ディック系なネタというか、
二つの記憶が交差したりシーンがシフトするさまとか
にうれしかな。SFとしては捻りがないので、その手のSFと
しての展開やカルタシスを求めちゃう人には物足りないだろうけれど。
東野作品のテーマの一つ“自分より相手の幸せを思う気持ち”
を主題にした作品なんだろう。『秘密』の主人公はある人の生き様を見、
また時間経過によって最後にはその気持ちで行動したわけど、
この主人公は、結局、親友のそのような気持ちに守られて
やさしさに甘えてしまう。
最後(回想となるLAST SCENEでなくその手前)のあと、
それどえも二人は一緒に生きていくんだろうな、と思う。
逃れられることのない罪悪感を感じようと。
イヤでやるせないのだけれど、故に好きな作品かも。
2000-09-26
- 『しのぶセンセにサヨナラ』
- 『浪花少年探偵団』の続編。
教職を一時引いて内地留学中のしのぶセンセの周りで起こるできごと。
「しのぶ先生は勉強中」は草野球で知り合った相手の爺さんに
"うちの会社に入ってくれ"と乞われ断るも会社を見に言ったとき
社員の一人が落ちて来た……。
「しのぶセンセは暴走族」は自動車免許を苦労してとっている最中
におこる事件の話。
「しのぶセンセの上京」は引越しした教え子の手紙から
よくない心情を察知、彼の親友(てかいつもの二人)を引きつれて
上京、以外な事件に巻き込まれる……
「しのぶセンセは入院中」は、盲腸で入院しているときに事件に
巻き込まれる話。
「しのぶセンセの引越し」は引越し準備中のしのぶセンセの元に新藤刑事が
現れる。しのぶとは逆に最近引越ししてきたお隣の母子が
事件にまきこまれて……
「しのぶセンセの復活」は教職に戻ったしのぶセンセの新しい教え子たち
を相手に奮闘する話。
表題作「しのぶセンセにサヨナラ」はあとがき。
東野圭吾本人は“教師が嫌い”と言われているのに、てか、
そのせいだろうか、しのぶセンセはつねに子供の立場から
幸せを判断する。しのぶセンセにしろ山下先生にしろ
このシリーズでは教師の見本を描こうとしてたんだろうか。
『浪花〜』は、それなりによいって感じだったけれど、今回のは結構気になる
作品かもしれない。とくに『〜上京』『〜復活』とか、表題作とか。
[以下ネタバレ感想]
『〜上京』は、
狂言についてはすぐ気づくもんだろうけれど、
最後はいろいろハッとさせられてしまう。
行動するときはしのぶセンセを頼らず親友を頼るのだ。
親しくしていても、しのぶセンセは"大人"の"先生"なんだろう。
でもって、
「結局うまいこといけへんかっても仕方がない、そのときは諦めるて
いうてたわ。けど最後に一度だけ、家族揃て遊びに行きたい。
その思いでを作りたいから、ディズニーランドみたいな場所を
選んだんやていうてた。特に敏広は、そういう思い出が
一つもないはずやからて」。
あとに続くしのぶの台詞は読者に対し多少うまく行きそうな
気分をだしてはくれるけれど、子供のことをあまり考えない
両親を見てきた姉弟たちの結論とすれば、ハッピーエンドは
約束されていない。何も知らない末の弟のために遊園地を選ぶ
優しさをもつ姉弟が、正直、罪悪感の中で遊ぶ遊園地、
最後かもしれない状況でどう思うんだろう、て
ちょっと心配になる。
『〜復活』は、
山下先生が無茶苦茶いい男として描かれている。
山下先生が、芹沢が自分の息子であることを気づいてるかどうか
直接は描かれていないけれど、写真の件からすれば明らかに
知っているのだろう。それがなくとも、
何より、他人のしのぶが気づくくらい自分に面影があるのだ。
自分のことを好いてくれている生徒と仲良くおしゃべりはするだろうし、
以前は母子家庭であったことや旧姓、母親の年齢など、
無理に聞かずとも、自然と話題になりそうな話だろう。
なんといっても、
「わかりました」としのぶの意図を汲んで答えられる、
手紙を書いてくれという しのぶセンセとの
やりとりのあたりは、
写真を持ち歩いている甘さ/優しさもあいまって、
かっこいい。
しかし山下先生自体は「こうなるまでに、えらい回り道をしました」
っていうてるし、東野圭吾は、男が駄目さを克服するには10年単位の
時間が必要と思ってはるんかなあ。
2000-09-26
[追記メモ]
ドラマのサイトに
しのぶ役の山田まりやとの対談で
この小説書くときにですね、
決して「子供の探偵団が活躍するだけの話にはしないでおこう」と、
ただし「大人の世界にただ子供が首突っ込むだけの話にもしないでおこう。」
どっちもどっちの飾りじゃないって事は、すごく心がけたんですよね。
とあった。やっぱり意識的なんやなあ、と。
あと、著者のお姉さんが、小学校の先生。
でもって公式頁の著者紹介からすると、
最初の奥さんが高校の講師、で、97年に独身に戻った、とある……
- 『ある閉ざされた雪の山荘で』
-
オーディションに合格した男女7人の役者たちが
脚本家に秘密裏にペンションに集められる。
作品のネタだしのため四日間ともにすごしながら
殺人劇を演じることになり、そして一夜明けると
一人が殺されたという設定でいなくなる……
後味は基本的に学生モノと同じかな。
感動的なお話でなく技モノ。
おいしかったです。
[ネタバレ感想]
雅美が芝居と気づいた原因を述べる内容は、
ご都合主義の話の流れを意識しない
読者に対する揶揄が多少混ざっているような気が
しないでもない。でもって、プロポーズシーンでの
"天宮さんとはなんともないのよ"という返事で
芝居とわたったということは、つまり、
由梨絵という人物は、その返事で安心してしまう
男たちには見せないそぶり、
雅美が見ていなければ、きちっと説明して断われる女性
だったんだと、いうことなんだろう。
もっとも、男の視線からだとその手のニュアンスが
見えなくてもおかしくないし、神の視点は男の視点を
否定も肯定もしないわけだったろうし(未確認)。
あと、ラストシーン、
素直に感動させるんじゃなく
照れ隠しのようなそぶりで少し外すのは、
ちょっと吉本新喜劇を連想してしまった。
2000-09-26
- 『仮面山荘殺人事件』
-
結婚間際、婚約者の女性は車で崖から落ちて亡くなった。
その数ヶ月後、婚約者だった主人公を含め彼女の親族たちは
夏の別荘へ避暑にあつまるが、その場に銀行強盗をした男たち
が進入、立て篭もられてしまう……
『ある閉ざされた雪の山荘で』と山荘つながりで読んでみたのだけど、
以外な食い合わせの妙で、
ささやかながら予備知識無しに偶然読む者の幸せを堪能した模様(幸)。
加賀ファンなためかバレエとかピルケースと書かれるだけで
喜んでたりもするが、
結構「私が〜」「彼が〜」「悪意」などの
路線に近いかもしれない。
単体だけでも、たいへんよくできた作品なんだけれど、
(後の)あの作品この作品と片鱗をみることのできるプロトタイプ/分岐点と
いったおもむきがある。
ファンになってから読むとより楽しめる作品なのかも。
[ネタバレ メモ]
「秘密」「パラレルワールドストーリー」と同じく
「相手の幸せを一番に思う気持ち」というテーマもあれば、
ピルケーストリック、演劇トリック、未遂の故意、悪意の所在、
もちろん主人公は駄目な男...
2000-09-26
- 『怪笑小説』
-
短編集。笑い、て、より毒っけのあるニヤついた気分に
なる。
(これに限らずこの人のSF系作品もだけれど)どうも日本SF作家第一世代を連想して
しまう(悪い意味じゃないです)。語り草はやさしいんだけれど、きっついこと
いう人なのね。とくに、あとがきの教師にまつわる話とか。
教師が○○○○と言う状況があるってのは(色々な前提が思われるけれども)
半日常的に他の生徒にもそう(直接)言われなくとも思われて見られていた状況
があったということだろう。
受手側にとっての重大さに気づかずに
無意識の差別/軽い気持ちで相手を傷つけてしまう者や、自分の甘い考えに気づいて
いない者に対して、感情とは別の判断基準でもって冷たい眼差しを送っているよう。
で、このエピソードのあとに、“そのおじさんのことを思い出すと、今もとても
懐かしい気分になれる”なんてこと言うんだから、人が悪い。
でもこの自身に腹を立てたとエピソードを思うと、ものを考えて読まない(相手の
気持ちを想像しない)読者に対しても何某かの感情もたれているのは確かだろう、
と益々思ってしまう。
[ネタバレ感想]
「あるジイさんに線香を」は、
あとがきにもある通り
「アルジャーノンに花束を」のパロディだけど、
それもモロ同じ切り口でつづって体裁はギャグなんだけれど味わいは重く、
元ネタを知っていることに強く依存した、オチなしのブラック。
ちょっと反則気味。
しかし、東野圭吾って多彩でいろいろやっているように見えるけれど、
一つ一つをみると、いろいろねちっこく引きずっていますね。
長編にしたいけれど短編ですましたとあとがきにあるけれど、
数捻りして「変身」なんかを書かれちゃうわけだし。
2000-09-26
- 『探偵ガリレオ』
-
物理学助教授の湯川と刑事の草薙のコンビが活躍する、
科学をネタ/トリックにした短編集。
犀川教授や火村助教授と同系統かな。
「燃える(もえる)」は人体発火をめぐる話。
「転写る(うつる)」は行方不明になった人物の顔面像が文化祭に展示されてる話。
「壊死る(くさる)」は心臓発作に見える死体に壊死による痣がある話。
「爆ぜる(はぜる)」は海水浴場で起こった爆発事故の話。
「離脱る(ぬける)」は幽体離脱する少年の証言の話。
2001-01-13
- 『むかし僕が死んだ家』
-
小学生の時から小学生以前の記憶をなくしていた沙也加は、
父の遺物により記憶を揺さぶられ、思い出す決意し、
かっての恋人である主人公と共にある場所へ向かう。
そしてそこにで奇妙な家に出会い、昔そこで起ったことを
調べることになる……
現在の主人公達に大きな事件が起こるというわけでなく、
ひたすら日記などの物件から過去に起こったことを
推理して核心にせまっていく話だけれど、一気に読まされる。
2001-01-13
- 『予知夢』
-
湯川&草薙コンビの短編集。
「夢想る」は被害者を襲った犯人は17年前から彼女と結婚すると
予知夢をみていた、という話。
「霊視る」は、女が殺される直前、恋人の目の前に現れたという話。
「騒霊ぐ」は、失踪した夫を探すのを草薙が手伝いをする話。
湯川の「しっかりな」に邪推してしまいそ^^;。
「絞殺る」は、借金で首が回らなくなった工場の社長が
ホテルで殺され妻が疑われる話。
小道具にちょっとにんまり。
「予知る」は不倫モノ。男の目の前で不倫相手の女が
首吊り自殺する話。オチは型通りなんだろうけど好み。
2001-01-29
- 『白馬山荘殺人事件』
-
「まざーぐぅす」というペンションに自殺と判定された兄の死因を
調べにきた妹とその友人。部屋は童話にあやかった名前とともに
歌が置かれる。兄が挑んだであろうその謎を調べる中、
客の一人が橋より転落死して……。
初期作品。いろいろ凝ってて楽しい。
しかし、むかしっから男性に厳しい女性ばかり書いてはるんやなあ^^;
2001-03-25
- 『学生街の殺人』
-
うらぶれた旧学生街のビリヤード店で働く主人公は欠勤の同僚が自宅で
殺されているのを発見する。殺された同僚は偽名で、過去は不明。
また恋人宅へ向かう途中で人が死んでいるのに出くわし……
「卒業」系の作品かな。
父と息子の会話が、加賀刑事の場合と同様に、
妙なテンポというか他の部分とは異質に思える受け答えなので
ちょっとびっくり。他の作品と一緒ってのは
著者の父親との距離感なんでしょうか。
2001-04-21
- 『片思い』
-
大学のフットボールチームの同窓会の帰り、出席しなかった
元マネージャの美月が主人公達の前に現れる……
予備知識なく読むのってのは幸せですね。
てことで以下[ネタばれ]
メモがき。
「卒業」のアップテゥデイト版ってとこでしょうか。
10年の月日の差。
落ちが同様なのはわざとなんだろうなあ(あ、エアメールは、眠れる森、か)。
致命的な裏切りをした主人公が結局置き去りを食らう、ってので、
加賀恭一郎とは違うと思うけど。
でもって、『変身』『パラルドワールドストーリー』『秘密』系のテーマの
作品でも、ある。
しかもSFにならずに。
でも味わいはSFのそれだったり
(ラディカルな、でなく、10年20年前?の、
丁寧に倫理観の落差・パラダイムシフトを扱ったSFと同種の味わい,,,かな?
まあすでに、ぼくたちは"未来に生きている"だしな)。
相川や末永の語りや嵯峨・中尾達の計画なんかは。で、そんな中で夫婦ネタが
あるから余計ディックに近く感じたり^^;。
キャラに関しては、タイトルどおり?、
いろんな片思いさんが登場(って勝改造のネタみたいだな)。
主人公に関しては、大学時代、どちらに恋心が強かったのだろう、とか
思えてしまう。
2001-04-21
- 『ブルータスの心臓』
-
子供を産むといいだした愛人に出世の邪魔をされた男達は女を
殺そうと計画する……。
筋は二転三転とぐいっと引っ張られるので一気によんでしまう
。
キャラはまりはないけど(やな連中ばかしだし)。
2001-04-28
- 『11文字の殺人』
-
恋人だったフリーライターが殺された。推理作家だった彼女は
親友の編集者とともに解明に乗り出すが……。
それなりに楽しめるが、ちと簡単でわかりやすいかな。
別の著作と比べちゃうと、
キャラやネタや構成など何かに強く惹かれるとこがない……
悪い意味で一歩引いた感じが、読み捨てポクなっちゃうのかな。
2001-05-27
- 『回廊亭殺人事件』
-
復讐を誓った彼女は老婆に成りすまし、
遺言公開のため回廊亭に集まった一ヶ原家の人々の前に現れ、
半年前の心中騒動に疑念を抱かせる。そして、殺人事件がおこり……
凝ってて面白い作品(単に好みなだけかも)。
犯人がなぜ首を締めたかは、結構救いがなくって好みかな。
ただ始めて読む東野作品としては女性に勧められないかも。
2001-06-09
- 『殺人現場は雲の上』
-
美人で優秀なA子と丸くドジなB子の二人のスチュワーデスが事件に巻き込まれる
連作短編集。ふつうにおもしろかったかな。
2001-06-29
- 『犯人のいない殺人の夜』
-
短編集。あたり。表題はラストの作品からだけれど全体の雰囲気
を現してる(犯人/犯行/動機のズレの妙、てか)。
2001-07-15
- 『あの頃ぼくらはアホでした』
-
著者の、就職するまでの自伝(ばか話)。これとHPを見てると
就職先でのアホなことってのが気になってしまうのだな。
2001-07-21
- 『超・殺人事件 推理作家の苦悩』
-
タイトルから長編か同一登場人物による連作短編集とかを期待してしまったけれど、
同一傾向/テーマの短編集。
ノリは『怪笑小説』や『名探偵の掟』とかと同傾向かな。悪ノリ。
「超理系殺人事件」「超高齢化社会殺人事件」「超読書機械殺人事件」はSF短編
(これらに限らずやっぱりショートショートとか第一世代なSF作家の短編と同じ
感触があるなあ)。
2001-08-15
- 『鳥人計画』
-
スキージャンプ界のホープが毒殺される。うまくやり遂げたつもりの犯人だったが
密告される。誰が気づいたのか?また事件と平行してある計画が見え隠れする……
二転三転する凝ったお話で、堪能。
2001-08-21
- 『怪しい人びと』
-
『怪しい人びと』。
毒笑快笑系の味わいもある短編集。
オフィシャルHPでの著者紹介1980を見ると、
一人旅をしたときに“ある場所でとんでもない目に遭”いそれを
ヒントにした作品があるらしい…むむむむむ。
男にもモてるのかな^^;
2001-10-31
- 『サンタのおばさん』
-
杉田比呂美・画の絵本。
純粋に子供向け、て感じではなく、大人向けな面もあって…いや
だから子供のうちから(問題)意識を持たせるって意味ではいいのか。
ちとターゲットが何かよーわかんない^^;。
毒があるよなないような、笑いに繋がるような繋がらないような、
で、個人的にはものたりないのかも。
単にメインイベントと期待してしまえる"配る"シーンがあっさりと過ぎちゃい何事もないので物足りないだけか、とも。
2001-11-25
- 『毒笑小説』
-
怪笑と同様、字のごとく毒気のある短編集。
大笑いとかでなく、含み笑いの味わい…
ああやっぱり人が悪いや。
京極夏彦との対談付き。
2001-12
- 『レイクサイド』
-
子供たちの中学受験のため複数組の家族が塾講師込みで別荘で合宿するなか、
主人公の愛人が殺され、妻は"私が殺した"という…
出来や落ち、後読感ともにいかにも東野圭吾らしい作品。
著者の実年齢のためか、どうも近年の話は中年なモノばかりでなんだけど、
それでも一気に読まされてしまう読みやすさはさすが
(とくに今回のは、するすると読みやすかったような)。
2002-03-27
- 『魔球』
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投手須田武志の活躍で選抜に出た野球部だったが、
大会後、その捕手は愛犬と共に殺されて…
東野圭吾版本陣て感じかな。
2002-04-29
- 『天空の蜂』
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遠隔操作で自衛隊から盗み出された最新鋭のヘリは
原発の真上に滞空し、犯人たちは落とさないのを
引き換えに日本全土の原発の停止を要求する。
さらにヘリには誤って閉じ込められた幼児がおり…
原発の実情(たぶん?)に迫りながら描いたサスペンス。
著者の代表作の一つと言えそう。
真保裕一の解説もすごくいい
(なんてか、ある意味意地悪な本のような)。
2002-04-29
- 『名探偵の呪縛』
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「〜の掟」の続編というよりも、別次元のもので、別系統の味わい。
毒笑怪笑的な前作の味わいを求めると肩透かしにあうのだろう。
行って帰ってくるインナーな幻想/ファンタジーてとこか
2002-04-29
- 『虹を操る少年』
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生まれたころから色に対し非常に敏感だった光瑠は
親をも不安がる天才児として育つが、高校に入ると
光を奏でる"光楽"を興し若者たちを魅了し影響していく…
ジェブナイルSF。
ライトノベル風の表紙バージョンがぜひ、ほしい。
"世界の敵"のような光楽者は
ブギーポップやイカロスの誕生日と同種の新人類憚で
のめりこめる、と同時に、それらの作品との差が、東野SFに対する
物足りなさ、という気がしないでもない。
2002-04-29
- 『美しき凶器』
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引退した4人のスポーツ選手達はある秘密の過去を葬り
さるため行動を起こし一旦は成功するかに見えたが
復讐に動く暗殺者を招いてしまう…
「ターミネーター」系の寡黙で不気味な追跡者が出てくる作品
(『白夜行』からすると「ウェスト・ワールド」といったほうがいいか)。
それなりに面白いのだけど、
登場人物達の我がまま具合や記述の薄さのせいで感情移入的な
のめり込みがしにくい物足りなさがあるかな。
2002-04-29
- 『ウィンクで乾杯』
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香子等がコンパニオンとしてパーティを終えた直後、同僚の
絵里は密室で殺されて…
時代背景と作風があっていえるともいえそだし、
東野作品にしてはめずらしく相方の芝田刑事は若いのに結構いい男のようで、
読みやすく面白いけど、軽く流してしまうタイプの作品に
なってしまっているかも。
2002-04-29
- 『トキオ』
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1979年、すぐカッとなる無根拠に夢見る青年(ガキ)が未来から来た息子に助けられ成長する話。
時間SF(過去に戻る理屈はないけれど、時間モノの定石みたいな感動はあるで)だけど、
どちらかというと1979年という舞台が大事でしょうか、大阪南の描写とか。
2002-08-13
- 『ゲームの名は誘拐』
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GOする直前に企画を降ろされた主人公は
降ろした張本人、クライアント会社の副社長宅をヤケ起こして
見に行く。そして、丁度屋敷の壁を越え一人の少女が出て来るのに出くわして…
主役三人が、やな男、やな女、のみっという、
ブルータスや美しき凶器とかと同系統な苦味の作品。
大ねた的には山荘2作の変種ってとこですかね。
面白かったけれど、登場人物がこんなんだとやっぱり
後読感はイマイチになってしまうよなあ、普通。
(文庫だと納得するけどハードカバーだと負けた気分もありかも^^;)。
まあ、確信犯的にやってるんだろうけれど。
って、公式頁には
“キザな主人公にムカついて下さい”とありますね。
キャラ的にはお人よしの多かった(悪意の少なかった)「トキオ」と足して2で割ってくれたら
適度な濃度なような気もしてくるけれど、
そうゆう普通さバランスの良さをわざと崩してるような。
ああと、トキオとこれ、ってそういう意味では表裏なんかな?
泣ければ即傑作と思うような人をいかにもターゲットにしてそうなトキオと、
そういう人には好かれそうにない今作って。
(一作のうちに優しさも厳しさも甘さも悪意も入ってくれてるほうが
うれしいけど、てのはやっぱ我侭か^^;)
あと、主人公の生活状況からいって、
常時接続していないというだけで、結構古びて
感じてしまうもんだなあ。
2003-02-16
- 『オレは非情勤』
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産休などの一時的交代を勤める非常勤教師の主人公が
渡り勤める小学校の先々で起こる事件を扱った6つの連作短編集
(+小学生が主人公の短編2)。
学年誌(小学5年生,6年生)に掲載されてたとかで、正当にジェブナイル。
トリックの性質(作者の縛り)や人物の描き方等、
通常作よりメイン読者が子供であることをきちんと意識している一方
(よくも悪くも)、
子供だからと舐めるわけでもなく隠すわけでもなく、
事件や人物を描いてる。
あ、"普通"の作品に比べて、主人公の男性教師は結構しっかりものでカッコいいかも。
"仕事"としてニヒルに教師をし子供を"愛"するからはほど遠いけれど、
子供に対する判断基準をもって事件やケアを優先順位を間違えずにする
社会人/教育者として(嫌味なくらいに:-)描かれていて、しのぶセンセ同様に、
東野圭吾の"先生"に対する要求仕様が出てるように思えたり。
2003-07-13
- 『手紙』
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弟を大学に行かせたいために強盗、誤って殺人を犯してしまった兄のため、
“殺人犯の身内”というレッテルの張られた弟の人生を描いた話。
話の要所要所で兄の手紙が届く...いわゆる感動の作品。以下バレあり
まあ、読み終える前に、感動な話のような見聞きしてしまってて、つい、
トキオのような"優しい"作品を思ってしまったのね。ドン底に落とされ頑張って
幸せで登っていってはまたどん底に突き落とされ、また登って・・・
と人生ジェットコースターで最後に幸せになれるような...違いましたね、もう、
小さな幸せがあるけど大局は、優しくない。極端な差別はないけれど
アクロバットな解法なぞなく、
小さなコミュニケーションの障害はやまほど、
きつく現実的に思えてしまう範囲のことしか起こらない。
たぶん、“最普通”の話、なんでしょうかね。
特殊なのは受刑者の身内がいるってことで、
普通に差別を受ける境遇になった、普通の人の話。
直樹は、逆境を乗り越えるほどの一芸を持たない。
話の中で読んでて心躍るのは、歌の才能があって仲間ができてバンドが上向きになる
部分だろうけれど、この才能だって客観的にみれば、特にぬきんでた才能ではなく、
"うまいけどプロにはならない/なれない人"程度で、平凡ではないけど
珍しくもない程度にいそうなもののよう...
プロデューサの判断のしかた、とか、その後のバンドの具合から思うと、ね。
結婚も、結局、同じような境遇に在った者同士でしか結ばれないという、厳しさ、で。
(大学に入るきっかけとなった倉田の境遇も前フリだし)。
前の女性との頃の嫌なダメ男ぷりを見聞きしてても
諦めなかった由美子の頑張り/したたかさのおかげではあるけれど、
彼女の選択は普通を諦めたところから始まっていたわけで
(なんで告白のシーンはやるせなく哀し)。
で、ま、この二人の普通さ、若い頃の甘さと親となってのラストの決意の固さは、
白夜行の亮司と雪穂の解釈の糸口になってるような...対比のしやすさは、
優しい、てより、短気なような気もしちゃうけど^^;... (ああ、本の帯に
“『白夜行』から3年、新たな代表作”なんて書かれてるや:-)。
あと、好人物として描かれる社長さんの、わかりやすい言葉の数々は魅惑的ですね。
(“…重要なのは、その人物の人間性ではなく社会性なんだ”とか)。
先に生きた者として答えを導いてくれるし、
テーマ的なことをストレートに伝えてくれてて...
見方を変えるとみもふたもないエグイことを語っていて、
"差別"を扱ってこういう結論に着地しちゃうのは、危うい、って価値観もあるけど、
今の世の中だと、非情に受け入れやすいような気はする。
...うう歯切れ悪いな。
結局、恋人と兄弟愛と友情とよき導師がある男な世界で面白いんだ、ってことなんかも、と。
2003-07-13