高橋ツトム『鉄腕ガール(3)』。男がカッコイイと評価甘くなるなあ>オレ。
ラストみたいなのを描かれると弱いです。
"なんか今生の別れみたいだな"
"特攻に行く男を見送るみたいだぞ"。誰かを見送ったんだろうなあ。
(しかし、ちょうど自分のジイさんバアさんの年代くらいなんだな)。
その他、唯登詩樹『かごめかごめ(2)』、
紅林直『山靴よ疾走れ!!(4)』、
安永航一郎『火星人刑事(4)』、
おかざき真理/一色伸幸『彼女が死んじゃった。(1)』。
職場の近くにインターネットカフェ/コミック図書館な
店があったので寄り道。品揃えはいまいち、かな……とりあえず、
永井壕『デビルマンレディ(1~10)』、
いつもどこかにデビルマン、てか永遠に不動明と飛鳥了の
話を語るのでしょうか、同じことを繰り返すジンメン/シレーヌ
はよくも悪くも。すごくはないけれど面白いかな。
2000-11-03
大塚英志『冬の教室』。あとがきからすると白倉由美の朗読作品
のノベライズ、とのこと。(小説は)ノベライズでしか書かないらしい
(もっとも今のところ自身が企画/原作のコミックが元だけれど)。
どちらかというと、あとがき目当てで購入。とくに今回のは珍しく
時系列に沿って(軽く)自身の回顧録的なことを記述されてて、
徳間で(アルバイト)編集者をしていたころの話とかがある
(担当編集者のことを書くための前振りなんだけれど)。
“『リュウ』が『少年キャプテン』に衣替えした”と表現されてて
やっぱりそうなんだようなあ、今更ながら思ったり
(作家の重なり具合とか、リュウとダブってたわけだし……
雑誌末の目次の下に大塚英志の名前をみて喜んでいたり^^;)。
『ブリッコ』の(編集長の)話はたまにあるけれど『リュウ』への
言及はめずらしいんで結構うれしい。
内容については、
落とすつもりだったとか、3日で書いた、とか、書かれると
さすがにあまり気持ちいいものではないけれど、
期待せずに読んだせいか、思ったよりも楽しめた。
パターンについ体が反応しちゃうってだけかもしれないけど。
評論とかやられている方なんで
ついあざとく感じちゃうところはこまごまとあるけれど。
『東京ミカエル』と設定を共有していて慣れてきたのか
この作品ではまあ許容範囲に感じている……いや
(『東京ミカエル』や『JAPAN』に比べれば)おとなしい
主人公や、今回の文体やお話のトーン/雰囲気から設定が
あまり気にならない状態になっているのかな。
小道具/小ネタは大塚英志色って感じなので、結局どうだって
楽しんでるのかもしれないけれど。
ただ大江公彦は、なんだか無理やり拘られているようにみえ、
自分には、どうでもいいな、って思う
(室戸文明のような魅力はないんだよなあ)。
浦沢直樹『MONSTER (15)』は、
大詰めに向かいつつある、でいいんかな。
連続ドラマのメリットを生かして丁寧に作りこんでて
相変わらず達者な出来。
男がかっこいいよなあ(ってこればっかだな>オレ)。
恋人の話や母親の話、
“あなた、毎日、毎日、アル中のお母さんを、家まで背負って
連れて帰った。そうでしょ?いつもお母さんは、あなたに言ってた
……ここに置いていってくれって!!それでもあなたは、毎日
お母さんを背負って帰った。でもあの晩……”
“そうですよね、あなたはお母さんを置いてきちゃったんだ。
翌日、警官がやってきてお母さんが凍死したって報告した。
でもその時、あなたは思ったんだ……僕は悪くない、
お母さんが置いてってくれって頼んだからそうしたんだって!!”
で後悔を積み重ねた男ができちゃうんですね
(置き去りにするのが母親だから分かりやすいけれど、
これが赤の他人だったり、あるいは、ちょっと代えて、
クライアントや上司の言うとおりに、或いは誰が決定しているか
わからないまま、このまま作っても売れないシロモノに
なると思いつつ作りつづけて、やっぱり売れなかった、っと
なったり/なりそうなときに一作業員はどう思う、かな)。
その他、井上雄彦『バガボンド(8)』、
能條純一『月下の棋士(30)』。
2000-11-09
浅田寅ヲ/相内美生・飯野陽子・関えり香『QUIZ(下)』。
面白かったけれどマセガキ集団は食傷ぎみってか
ガキに凄みを持たせようとするならそれなりに描いて
くれなきゃつまんないのだった。中年男とかなら
それなりの設定と仕草があれば間にあいやすいのだけれど。
でも面白かったから、浅田寅ヲのを他にもあるなら見かけたら
買っちゃうだろう。
その他、
田島昭宇/大塚英志『多重人格探偵サイコ(6)』
(以外と終わりに近づいているのか?)、
富樫義博『HUNTER×HUNTER(10)』、
SUEZEN『しんせいかつ』、
赤松健『ラブひな(9)』。
しかし、忙しいと時間がたつのがはやすぎる(T T).
世間に何起こってるかわかんないし……で、飯屋で久しぶりに新聞みたら
旧石器発掘ねつ造なんて楽しいことが発覚してたんですね。
ばれて楽しい反面、嘘は墓まで抱いていってほしかったとも。
どんなマガイものでも信じる人が信じ続ける限り、でもって
声がでかければ無視できなくなるもんだし
(でも、こうゆうのは(法律的?な)犯罪にはならんのかいなあ)。
2000-11-20
仕事がちょっと一息状態でひさびさ(4週間ぶりか)の休日。
思えば今年5回目のマスターアップだわ…って
戻しがあるだろうけどね。今回のはヘルプで入った
だけだから承認おりるまで付き合う必要はなさそう
だけれど(他もWinの小間物だったり海外版やら
廉価版の下請作業だったりするけれど)、
毎度のことながらマスターアップ作業は面倒くさいなあ。
しかしヘルプとはいえ1~2ヶ月どっぷりと時間的にも
内容的にもプログラム作業するはめになったのに
スタッフロールではスペシャルサンクスに
しか入れてもらえないのは哀しいなあ
…名前がでるだけマシなんだけれど。
己なんかよりももっと長期にわたりヘルプに入っていた人も
一律スペシャルサンクスなんでまあそういう扱いという方針なのかも
しれんが。てか、名前を出したくないってゴネてた人の巻きぞいを
食ったような気もする。
己としては、関わった作品には作業担当者としてスタッフロールに
載りたいなあ、と思っている……てか、出来るだけ作品に関わった
スタッフは関わった作業担当者としてスタッフロールに載るべきだ、
と思っている
(エロゲー系だと、また事情は違ってくるだろうけど)。
自己顕示欲が強い、って
のもあるけど、良くも悪くも、例えクソゲーであっても、
やったことに対して名前を出す状況にないと、前には進まんなあ、て感じる。
ハナッから時間がなくて形になっただけでも幸いなくらいの不本意な
出来だとか、ヘルプなだけで一から作ってたらここまでヘボに作らない
とか思ったとしても、恥ずかしくて名前を出したくない、とか、いうのは
許しちゃ駄目だなあ、と思う。
恥をかくべきなんだ。
で、次回に同じ過ちを犯さないよう努力する
(やばいと思った要素ははやめに突っついて確認しないと)。
会社の仕事で命令されて仕方無しに担当しただけ、
クソゲーになるだろうなあと思いつつ
言われる通り作ってるだけ、ってんなら恥をかいても当然だろ。
って、普通スタッフロールすべてをマトモに見ないだろうし、
有名人や知り合い、重要な役割の人ならともかく、末端の作業員の
名前なんて気にするもんでもないので、気構えの問題でしか
ないんだけれど。
(と、これは以前からの積もっていった考えなだけで、
今回関わった作品についてではないっす。今回かかわったのは
結構よさげな作品かもなんで、ぜひ名前をだしたかったなあ、と:-)
最近読んだもの。
大塚英志『物語の体操 みるみる小説が書ける6つのレッスン』。
副題には小説とあるけれど、小説に限らず、マンガやゲーム等
物語る作品を作ってみたい者には一読の価値のある本、かな。
著者が、専門学校で(1年のみか2,3年なのかはわからないけれど.
11/26追:他の本に2年とあった)
教えたときの教育方法を元に雑誌連載したものを単行本化した
もののよう。
本気で小説を書きたい、と思っているのならば、額面通り、
ここで示された課題をこなすというのは結構効果がありそうに思える。
コンピュータ書籍で例えると、アルゴリズムや作法の入門書、に
分類されるような本かな。あるいはデザインパターンとか。
文章の書き方の類の解説ではなく、『おはなし』の作り方、
に関するノウハウが書かれている。
目次は
- 本当は誰にでも小説は書けるということ
- とりあえず『盗作』してみよう
- 方程式でプロットがみるみる作れる
- 村上龍になりきって小説を書く
- 『行きて帰りし物語』に身を委ね『主題』の訪れを待つ
- つげ義春をノベライズして、日本の近代文学史を追体験する
で、まあこの著者の他の本を読んでいたら以前に見かけている題材だし
なんとなく内容は連想できるのかも。
ぱくり/著作権に関する考え方やノウハウ公開は、結構プログラマ的、てか、
ソースを公開するソフトウェア(配布)作者と共通な面があるように
思う。
こんなノウハウを公開しちゃっていいの、って
思える面もあるのだけれど、一部を除いた
大半の、
小説家/マンガ家になりたい、とか、ゲーム職につきたい、
と思うけれど思うだけの人は、なんぼ有用な
上達方法を示したところで
面倒な練習をせーへんので
いつまでたっても思うだけの人で終わるのだなあ。
もっと楽な方法はないかって。
まあ、スタート地点にも立てない人は敵でないのである(たぶん)。
結局、今までの書評にしろ評論にしろ、編集者/マンガ原作者として
実績するための研究過程や成果として書かれているんだろうなあ。
てか、そういう作り手の視点がどこかにあるからこそ面白いのだけれど。
阿部広樹『超クソゲー外伝 企画屋稼業』。
著者はクソゲーハンターABCな方(だよな?)。
企画書の書き方の話や実際の
(お蔵入りした)企画書/仕様書、また各種ゴシックをちりばめた
ゲーム企画に関するノウハウ本。
内容的/スタイル的に万人受けじゃないでしょう。
でも、内容はごっつうありがたい。ほんま。
自分が企画書を書くことはないだろうけれど、
渡されて読む立場として。
コンピュータ書籍でいえば、
藤原博文
の『コの業界のオキテ』『Cプログラミング専修過程』『Cプログラミング診断室』
を足して3で割ったような本かも。癖もあるし毒っけもあるが
同時に有用なノウハウも詰まっている(誤りもあるとしても)。
そんなこと当たり前、って、言いきれる環境の方も
いるだろうが、どうしようもなく低レベルな所でつまずいている
環境もあるのも事実。
著者の昔話は、
なまじ年が近くパソコンをやり始めたころの状況が
思い起こされるだけに、サムい気分になって、無くてもいいと
思う反面、分かる人には、よくも悪くも程度の程が想像がつく
ようにも思うので、あったほうがいいんだろうなあ。
少なくともプログラミングをしたことがあるって話は
ちょっとした信用につながるし(スクリプトくらい弄れるよねって)。
まあ、サンプルのフローチャートがモドキや我流でなく、
まじめな書き方してるんで古参のプログラマかな、って思えてしまう面もあり。
己の境遇が、移植だの改造手直しだのの仕事が多いせいか妙に共感しちまう、
ってるんで、この本に対しちょっと甘くなっているかもしれない。
でもまあ、競争相手になるような同じ土俵の本は早々出てきそうにも
思えないので人に(仕事関係者に)進めてみたくなる本かも。
(序文のように、机に置いてやりたい相手もいなくもないしな:-)
お気に入りの小話は、
「SFとエロ小説」、SFファンの目くそ鼻くそぶりに。
「8ビットの魔人への賛歌」、ロートルプログラマにゃ人事ではない話。
「すごいよ!外人さん」、外人に限らず刹那的な効率のためにチームワーク
を悪くし全体の作業効率を落としてしまうプログラマの例として
(って身に覚えがあるバカ野郎だったり>己)。
あとサンプルについてはまだようみてないので、
気が向いたら、仕事としてこの仕様書を渡されたら
どう思うか、考えてみるのもいいかも……てか、
工数見積もりの練習につかえそうな気もする。
岡島正晃、あさのまさひこ、中島伸介
『ボトムズ・アライブ』。
タイトルどおりボトムズ本。
なんか資料的なストーリーと、インタビューからなる。
作品論関係があまりないんで物足りないかなあ。
インタビューの内容については、今までに他でのインタビューで
答えられていることとあまり変わりが無いので新鮮味にはかけるかも
…つうか、十数年たってる話なんで当然だけえれど。ただ、
言いまわしや表現/ニュアンスの微妙な違いってか声色の違いが
あるような気はする。成功した/(人的な問題等含め)うまくいった作品、
としての側面が強調されているような。インタビューに垣間見える
アニメ製作現場ってのは、
ハナッから集団作業であることを前提と
した運営/危険回避が考慮されているもんだよなあ、っで興味。
(個人/小規模から出発している弱小ソフトハウスのゲームの現場を思うと……)
あとタカラで1/24スケールのスコープドックを作成された方への
インタビューが秀逸。
最近読んだマンガ。
しかくの『爺さんと僕の事件帖(2)』。前作はまあよかったし
自分にとっては
誕生日と血液型が一緒なマンガ家ってことで買いつづける気で
いたけれど、今回のはもろにツボを押されたような。
「京極夏彦って偉いよね やばそうな犯人は
逮捕される前にほぼ皆殺し 後顧の憂いを残さないって感じだな」
なんてことが言える11才の聡い少年の、それでも思慮不足に起因する
失敗で後悔を積み重ねる話で、今回は、お爺さんのほうの少年時代の
話あり。
大野安之/大塚英志『超鉄大帝テスラ(上)(下)』。
出てくる巨大ロボットにはあまり興味がいかないなあ。
作風は別として設定的には大塚英志のいつもの奴。
石森章太郎の『ギルガメッシュ』やアニメの『ガイスラッガー』
を連想してしまったのは『冬の教室』の後書きのせいだろうが、
どっちかってっと、大野安之で石川賢しましたって
感じもあり。て、もち十分に大野安之作品になっておりますが。
ドグラみたいな帝国化とか、あの終わり方からつい
(編集者として石川賢/虚無戦記に何某かの影響を与えられる立場に
あったんかなあと邪推してしまえることを思うと
あまり同様なネタはやってほしくなかったなあと思えたり)。
たがみよしひさ/本橋信宏『UNDER GROUND(1)(2)』。
なんか久しぶりに読んだたがみよしひさ。
原作付きだけれど、ちゃんとたがみ作品。
実話をもとにしたフィクションだそうで、裏本製作から
写真雑誌『スクランブル』を創刊~廃刊するまでの話。
『なくしたピース』などの短編作品に、ままある
疲れた男たちの話に近い気分があるかな。
その他。
六田登『千億の蟲(2)』。父親と三人の息子たちの話になってきた。
堀内夏子『Boy Meets Girl~マウンドの少女~(1)』。
マツモトトモ『キス(7)』。
中条比紗也『花さがりの君たちへ(13)』。
佐藤久文/相田公平『アンファン・テリブル(1)』。
岩原裕二『クーデルカ(1)』。
2000-11-25
買ったはいいけれど忙しくて見そこねていたDVD(て元はすでに放映済らしいけど)
の『多重人格探偵サイコ(1)』を見る(もう(2)もでてるころだよなあ)。
ある意味予想通りの期待はずれなんだけれど、
期待していなかったせいか意外に堪能。
設定の変更具合や小ネタの懲り方がなんとも……
と思ったら大塚英志自身の脚本なのね。ちぇ(いや納得)。
昭和74年ってやられるとテイトな連想をついしてしまい、
こちらの昭和にはカクカワレキヒコとかがいるんかいなあ
とつまらぬことを思っちまう。
誰の目にもバーコードがありそうだしぃ……笹山以外のレギュラーはとくに。
次々に宿主を乗り継いでいく二人?を見ていると、
ネタ的にはSFやホラーなんだよなあ……って、
アニメの使い方にしろモザイク掛けられた殺され方にしろ、
普通に特撮作品やん、これ(て、今ごろ気がつくか>己)。
たぶん、原作の、田島昭宇のコミックスを思えば、
客はもっと"おしゃれー"なのを期待しちゃうよなあ、と思うのだけれど、
おしゃれするのは金がかかるのだろう
(だから反則技的なのを含めアイデア/頭で勝負なのかな?楽しめてるし。
たんに化粧のしかたの問題かもだけど)。
昭和(天皇)とか少女とかオタクとか
のもろもろの評論で使っていた題材が結構オモテに出てきているので
(己にはまあ)面白いのだけれど。
しかし、コミックスもノベルもドラマも笹山にたよりすぎなよーな気がしないでもない。
あと、
妹がツタヤで借りてきてた『池袋ウェストゲートパーク(1)~(4)』を一緒にみて……ハメられる。
よいわぁ。人気あって当然だな。キャラたちまくりに話引っ張ってくれるし画面いいし。
細かいことにも凝ってるし。
元はTVだしDVDなせいか本編でカットされた映像が入っていたのだけれど、
大半が、視聴者への情報出しすぎのシーンや、展開が予想しやすいちょっとしたシーンなど
だったりする。そのシーン単体でみるともったいなく思えたりするものもあるけれど、
確かにそれらがあるよりは省かれることによって本編はタイトに仕上がっている感じ。
もちろん、そう思えるように、おまけとして入っているのだろうけれど……
つい余計なシーン/余剰な情報を入れてしまう不恰好さを示す例なのかな。
最近読んだ本は、
吉本隆明・大塚英志『だいたいで、いいじゃない。』。二人の対談本。
吉本隆明が大塚英志のネタに相槌をうつってのが基本ラインかな。
己は吉本隆明は大塚英志の本のネタでしかしらない不届きもんだし
サブカルも文学もプロレスも興味ないけれど、
モノの見方が面白いんで堪能。
マンガは、
林光默『橋無医院(2)』。画面はむっちゃいいんだけれど、やっぱしお話が……。
2000-12-03
『池袋ウェストゲートパーク(5)(6)』、堪能。
2~7話は一種の探偵モノかな。
きちっと作られてて、題材や描き方,嘘のつき方等の
バランスが好みだろう。
話の弱いところは画面で納得させられるし。
ガキどもの
素直に感情が流れるのは気持ちいいし
(がんばれよ、は、あまく正直で、だからガキなんだろう)。
上遠野浩平『冥王と獣のダンス』。
わりとオーソドックスな少年少女のお話。
『ぼくらは虚空に夜を視る』と微弱に関連あり……
『ぼくら~』を先に読むが吉かな。
何を書いても"上遠野浩平"なのかも(安心)。
奇跡使いたちは"世界の敵"とおなじやし、進化の実験ぽいし、お年寄りおらんし。
続いても続かなくてもいいような終わり方なので、やっぱり続くんかなあ。
マンガは、
高野真之/上遠野浩平『ブギーポップ・デュアル(2)』。
曽田正人『昴(3)』。
高橋しん『最終兵器彼女(3)』。
望月花梨『スイッチ』。
樋野まつり『とらわれの身の上(1)』。
羅川真里茂『しゃにむにGO(6)』。
上杉可南子『Blue Blood (2)』。
尾田栄一郎『ONE PIECE(16)』。
2000-12-17
萎えてて更新わすれてる……よくないな。12/3は書いててもupしわすれてたし。
仕事は暇になってるけれど、職場的にいろいろゴタゴタしていて
心情的にはしんどいなあ、とだけメモしとこ。とりあえず。
て、かきながら、仕事ネタ・メモ。結局、マスター承認おりたのは先週。
納期延びてたせいかプログラムは安定していた分、戻しの原因は文章。
濡場(てほどでもないか)とか放送禁止用語には気をつけて、と。
念のためにと、
放送禁止用語
や
D SPACE[放送番組基準]
等を参考にチェック、他は基本的になかったのでよかったけれど。
戻しにはなかったけれど、マスター出し前には、
特許庁の
特許電子図書館で
怪しそうな単語を
商標の検索
でちまちま検索してたり(他の人がだけど^^;)。
一覧がほしいいと思うけれど膨大やろし。
以外に普通に使っている言葉がちゃっかり登録されていたりして
結構うんざりだったり。もっとも
商標法第26条 商標権の効力が及ばない範囲
なんかがあるんで気にしなくてもいいような気がする……けれど、具体的にどれが
よくて駄目な言葉なのかは分からんのでやっぱり嫌になるな。
商標情報に、そのような情報もついていると非常に有りがたいのだけれど無理なんかなあ。
先の
[放送番組基準]
に、少しだけ、そのような商品名の言い換えリストが載っている。つまり、どっかにはあるんだな。
ちなみにD SPACE ~ディレクターのお仕事~は、
元ディレクターの方のページで(多少経歴の少なさが気になるも)、
ディレクターの仕事
やちょっと通で
テレビ番組製作手順などのノウハウを紹介している。
門外漢なんでどの程度のものかは判別できないけれど、
チーム仕事の現場運営として納得できるように思うんで
結構よさげ(ちとは理想が入ってるだろうがまあそういうもんだし)。
(つうか自分が関わる(場末の)ゲームの仕事を思うと、
当たり前にチーム仕事になる枠組みがあるのは羨ましかったり)。
最近読んだ本。
上遠野浩平『殺竜事件』。
オビの
“不死身の竜は、誰に、なぜ、いかにして刺殺された!?”
というのに、ちと気分が萎えて放置してたんですが
『冥王と獣のダンス』を読んだ勢いで。
普通にジュニアノベルなのかな。ちと麻木ゆう(の月光界もの)を連想。
以外にアイデア盛りの作家って気もする。
マンガは、
獣木野生『パーム26 愛でなくXII』(伸たまき、改名。"愛でなく"の最終巻。
スタンダードティタイム的に平穏な話、
てかパーム自体のクライマックスに向けての助走のような)。
永久保貴一『新カルラ舞う!(6)』
(本編より巻末の『ジュ呪の国 勝手行』のようなもののほうが
楽しみ……てかお話が下手に思うT T)。
たがみよしひさ『NERVOUS BREAKDOWN(1~5)』文庫落ち。
貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン(6)』。
佐藤秀峰/(小森陽一)『海猿(8)』。
五十嵐浩一『Home Sweet Home (4)』。
小畑健/ほったゆみ『ヒカルの碁(10)』。
志水三喜郎/城アラキ『瞬のワイン(1)』。
紫堂恭子『癒しの葉(8)』。
許斐剛『テニスの王子様(6)』。
もりひのと『まぶたと胸』。
守村大『花のうた(1)』。
絵夢羅『Wジュリエット(6)』。
うたたねひろゆき/武田俊也『セラフィック・フェザー(6)』。
2000-12-24
最近読んだ本。
野尻抱介『銀河博物誌1 ピニェルの振り子』。
博物商で有能に働く少女に一目惚れした植民地の少年が宇宙船に密航する話。
1883+119だから2年未来のお話なんだなあ。わくわく。
人間対自然(?)のお話で、
凝ったディテール/描画で
船やら生物やら星やらを描いてくれる。
心地よいSF
……こういうのが読めてうれしくてしょうがないって気分あり。
ラストの一言をいうモニカがかわいいのだった。
あと、ぶつける先が地球だったらば、宇宙怪獣扱いやろなあ。
東野圭吾『探偵ガリレオ』。
物理学助教授の湯川と刑事の草薙のコンビが活躍する、
科学をネタ/トリックにした短編集。犀川教授や火村助教授
と同系統かな。
森達也『放送禁止歌』。
ちょっと前の仕事がらみで放送禁止用語を
検索していたときに見かけた本で、気になっていたので購入。
1999/5/22に放映されたテレビ番組
『放送禁止歌~歌っているのは誰?規制するのは誰?』製作が
発端になっているらしい(未見)。
多少物足りなさはあるけれど、
『放送禁止歌』に関する情報としては、
- 『放送禁止歌』でなく、民放連による『要注意歌謡曲一覧』であり
強制力のないガイドラインだった。
- 要注意歌謡曲一覧に載った曲は、最後に指定されてから5年が有効期間だが、
一覧自体は 1983年で更新が止まっており、5年足しても1988年となり
とうに消滅している。
- 放送禁止歌は、放送禁止用語の入った曲だけでなく、
規制当時の世情を反映して、
描かれる心情や、性、天皇、特殊部落と関わりのある
クレームがつくかもしれなさそうな曲が選ばれていた
(実際にクレームがついたわけでない)。
- 放送禁止曲が流れてしまうことがたまにあるのは、
番組製作者が放送禁止歌と知らずに使ってしまっただけの場合が多い。
流れたといってクレームがきて問題になったというわけでもない。
- 曲にとっては、レコード会社の自主規制/レコ倫の『発売禁止歌』が
ある。
- U線は厳密には放送でないため、放送禁止歌が流れることがある。
びっこなど放送禁止用語の入った曲は今でも一覧どうこう以前の
問題なんだろうけれど、性とか心情の類は禁止されてた曲よりも
ヒドイものは後年いくらでも現れていること思えばもはや
無意味な話になっている。本では、そういった理由で
とばっちりを受けてしまった曲/人をクローズアッしたりしている
(というか、テレビはそういう感じだったらしい?)。
この本の比較的大きくしめる話としては
『竹田の子守唄』/特殊部落に関する話がある
。
あくまで「放送禁止歌」に拘り、特殊部落に拘り、
またテレビ製作(者)に向けての視線があって、おもしろい反面、
禁止用語や身体障害者に関しては深入りしないところは
微妙にもぞかゆい気分になるかも。
(軽くネタとして(でも何度か)触れられた、手(指)でカウント
中の画面で4の時だけモザイクを掛けたって話のほうが、
放送禁止歌より、禁止用語をただ口にするより、
よっぽど問題行為に思えたり)。
『このミステリーがすごい! 2001年版』。
ファンでもないのに、なんで買ってるんだろう>己。
って気がしないでもないけれど、ファンでないからだろう。
でも、興味引く作品紹介はなかったなあ。
最近読んだマンガ。
獣木野生(旧名 伸たまき)『ホワイト・ガーデン』。
発表年代順に並べられた短編集。
短編のすべてを収録、とオビにあるけれど、楽屋オチ/パロディ作品は
入っていない(てか、ノンカウントってことなんだろう)。
一応、パームとは関係ない独立したお話ばかりだし、
それだけでも十分な出来なんだけれど、パームを読むとパームの一部になって
しまう……
作品のテーマやキャラは、パーム出演のための予告編として機能したり
あるいはパームで不幸になったキャラを救う話であったり、
同じ根のテーマの違う面を見せたりで。
個人的なお気に入りは、やっぱし「シミュレイション」と「月の猫」かな。
「月の猫」は、初めて読んだ中学生の頃はいまいちだったけれど、
年くって気がついたら好きになっていた。
「シミュレーション」の映像が完成するシーンは多少絵と雰囲気で
乗り切っている感がなくもないけれど、せつないハッピーエンドと
友達思いのワイエスが好きなんだろう。
(あと、「いつまでも君の心に」の初出は"ファントム倶楽部"だったような気が)
河原和音『先生!(12)』
(巻末の相談の受け答えが妙に気に入ったかも)。
福本伸行『無頼伝 涯 (3)』。
王欣太『蒼天航路(21)』。
志水三喜郎/城アラキ『瞬のワイン(2)』。
筑波さくら『目隠しの国(3)』。
2000-12-31
なざか、もう年末。一年振り返ると、結構、虚しいかも……
と。妹のところに貸し出していたマンガ350冊小説50冊ほどが
邪魔だからと、一気に戻ってくる……どないすんねん、しまう場所。
ただでさえ進まない部屋の片付けが、年内に終わらないのは決定だ。ハハ。
『ケイゾク(1~4,特別編,映画)』を今更にレンタルして見た。
『池袋~』のせいで興味わいたので。
なるほどに、おもしろくって、十分に堪能。とくにキャラがよいん。
トリックの類は大半がズサンだけど、それを誤魔化すよりも
あからさまになろうと画面の気持ちよさを優先しているのかな。
ただ Beautiful Dreamer と副題のついた『ケイゾク/映画』は、
やっつけ仕事だったんか、
誰も望んでないだろー、と思える、ヒドイもの。
副題はオマージュにも免罪符にもならない。
自らの息の根を止めたかったのかなあ。
東野圭吾『むかし僕が死んだ家』。
自らの児童虐待に悩むサヤカは、小学生以前の記憶を小学生の時から
なくしていたが、父の遺物により記憶を手繰ろうと思い、かっての
恋人である主人公に頼み、向かった場所にあった家を、かってそこで
起ったことを、調べることになる……
なんで、一人の作家がこうも趣向の凝ったものを
次から次へ書けちゃうんだろー、って思うのはファンの欲目だろうなあ。
他の人が変数に出来ない要素を変数にして扱える人なんだろう。
わたなべまさこ・瀧川イブ・阿武わたる/東野圭吾『捨てないで』。
東野圭吾の短編集『天使の耳』中の『捨てないで』、『鏡の中で』、
『危険な若葉』、『小さな故意の物語』をマンガ化したもの。ちと、いまいち。
衣谷遊/大塚英志『リヴァイアサン(3)』。結局、大塚英志自身が
デビルマンしたいんだろうか。